テディ・リネールが パリ・サン=ジェルマン柔道との契約を延長

パリ・サン=ジェルマンは、テディ・リネールとの2年間の契約延長にサインしたことを発表した。100kg級で3度のオリンピック金メダリストであるリネールは、2024年8月31日までクラブと契約を結ぶことになった。

リネールは、17歳の時から現在に至るまで多くのメダルを獲得してきている。2006年にはヨーロッパと世界ジュニアのタイトルを獲得した。翌年には史上最年少の欧州ヘビー級チャンピオン、史上最年少の男子世界チャンピオンとなり、柔道の歴史に名を刻んだ。

その後も、この巨人は個人で10個の世界タイトルと5個の欧州タイトルを獲得している。2010年から2020年にかけては、異例の無敗記録を更新し、合計154連勝を積み重ねた。

2012年のロンドン五輪と2016年のリオ五輪で+100kg級のオリンピック王者に輝いた後、昨夏の東京2020大会では、パリ・サン=ジェルマンのチームメイト、ロマヌ・ディッコ、アマンディーヌ・ブシャールとともに団体戦で金メダルを手にした。

2017年、パリ・サン=ジェルマン柔道は生まれ変わり、リネールは、1990年代にダビド・ドゥイエやジャメル・ブーラといった過去のオリンピックチャンピオンがそうだったように、そのリーダーとなったのである。

今年5月には、史上最も成功した柔道家であるリネールとそのチームメイトが、女子チームと男子チームの両方でフランス1部リーグのタイトルを獲得するという、歴史的なダブル優勝を達成した。

「応援しているクラブで自分のキャリアを続けられるのは本当に幸せです」と、契約更新について語るリネール。「2017年以降、パリ・サン=ジェルマン柔道は惜しまない努力により年々形を変え、成長してきました。今ではフランス、そしてヨーロッパで最も大きなクラブのひとつになりましたが、そこで止まりたくはありません。まだ、私たちが一緒に書くべき歴史があるのです。私たちが培ってきた資質と、私たちを前進させる決意があれば、もっと多くのトロフィーを獲得できると確信しています。それがパリのあるべき姿なのです!」

 

パリ・サン=ジェルマン柔道会長のジャメル・ブーラ氏は、テディ・リネールの契約更新について次のように述べています。

「テディがあと2年間、このクラブにいてくれることを大変誇りに思います。彼は、今後参加する国内および大陸の大会において、紛れもない戦力となることでしょう。彼の卓越した記録、長いキャリア、そして個性は、ここで育ってくる若い柔道家たちの指標となることでしょう。テディはクラブの一員であり、我々のスポーツの歴史において最も偉大なチャンピオンになりました。私たちは、彼のキャリア最後の大きな挑戦である2024年のパリ五輪まで、彼とともに歩んでいきます。」