準備は着々

3月にドルトムントの訪問を受けた試合以来、パリ・サン=ジェルマンが久々にパルク・デ・プランスのホームのピッチに戻ってきた。3000人近い観客の前で戦うトーマス・トゥヘル監督のチームの目標は明確。フィジカルコンディションをさらに向上させ、チームの連携も取り戻すことだ。

30分×4本で行われた試合を通して指揮官はメンバーのローテーションを行い、全ての選手にある程度の出場時間を与えることができた。パリの選手たちは開始直後から意欲とコンディションの良さを見せ、エムバペが2度にわたって先制点に迫る(2分、5分)。その後ついにベフェレンの守備を崩し切ることに成功し、キリアンのクロスがヴコティッチのオウンゴールを誘った(21分、1-0)。

均衡を破ったPSGはさらに勢いを強めていき、ネイマールが自ら獲得したPKを決めて追加点(27分、2-0)。その20分後にも再びペナルティースポットに立ってGKピラールと対峙する場面を迎えたが、ネイが蹴ったボールは…イカルディへのパス! 創造性溢れるPKは成功し、イカルディは強烈なシュートをクロスバーの下に叩き込んだ(47分、3-0)。自らのシュートがゴールライン上でヴコティッチのハンドに阻まれてPKを獲得していたイカルディにとっては、その働きが報われる結果となった。

60分を迎えて大幅なメンバー入れ替えが行われる前に、エムバペにももう一度見せ場が訪れる。ディ・マリアからのクロスをネイマールがフリックし、イカルディは届かなかったがボールは7番の足元へ。このチャンスを逃さずファーポストから押し込んだ(60+1分、4-0)。

シュポ=モティング・ショー

後半のパリは完全にメンバーを入れ替えてピッチへ。交代出場のシュポ=モティングが強烈なインパクトをもたらし、立て続けに2つのビューティフルゴールを決めてみせた。まずは巧みなターンから絶妙なスキルを発揮し、左足の美しいシュートをネットに突き刺してパルクを盛り上げる(65分、5-0)。さらに1分後、ドラクスラーからの完璧なパスを受けたシュポは右足で再びベフェレンのGKを破った(66分、6-0)。

サラビアからのCKに高い打点で合わせたロイク・ムベー・ソウも得点者リストに名を連ねる(93分、7-0)。7-0のスコアで勝利を飾ったパリは順調な前進を続けており、次は国内カップ決勝前の最後のフレンドリーマッチとなるセルティック戦へと向かう。