最高のスタート!

マッチレポート:
パルク・デ・プランスで迎えたチャンピオンズリーグ開幕戦の大一番。この大舞台でヒーローになったのはアンヘル・ディ・マリア!

開始直後からイドリッサ・ガナ・グエイェが良い流れを生み出すと、15分も経たないうちにその攻撃的意識が実を結んだ。イカルディから左サイドのベルナトへ開き、ニアポストに飛び込んだディ・マリアの冷静なフィニッシュがクルトワを破る!(14分、1-0) マドリードもすぐに反撃に転じたが、アザールのシュートはポストの外へ(16分)。ベイルのFKもナバスの守るゴールのクロスバーをかすめるにとどまった(32分)。その直後にはディ・マリアがエリア手前からの鮮やかな左足シュートで2点目を追加!(33分、2-0) マドリーはベイルがゴールネットを揺らしたが、ハンドにより無効とされた(45+1分)。パリは内容にふさわしいリードを奪って前半を折り返す。

“フィデオ・ショー”は後半に入っても終わることはなかった。得意のチップキックでハットトリックに迫ったシュート(60分)に続いて、ディ・マリアのお膳立てからサラビアが放ったシュートも惜しくも決まらず(61分)。マドリードはベンゼマが1点を返したかに見えたがオフサイドで無効(76分)。さらにベンゼマのヘディングがゴール前を横切る(79分)。試合を通して枠内シュートを1本も記録できなかったレアル・マドリードに対し、最後はカウンターからムニエがダメ押しのゴール!(90+1分、3-0) ホームチームが華麗で完璧なパフォーマンスを披露した試合だった。中盤のあらゆる場所で存在感を放ったイドリッサ・グエイェがまさにその戦いを象徴していた。PSGはこの勝利により早くもグループA首位に立っている。

注目選手:アンヘル・ディ・マリア
欧州での通算100戦目(PSGでは31戦目)を祝うのにふさわしいディ・マリアのパフォーマンスだった。先制点(14分)の場面では完璧なタイミングで完璧な場所に走り込んだ。続いて宝石のようなシュートで自身の大会20点目、パリでは12点目となるゴールを記録。PSGがUEFAチャンピオンズリーグで記録した最近8得点のうち2点を決めて3点をアシストしたことになった“エル・フィデオ”は、クラブの通算得点数でもライー(公式戦合計74点)を上回って8位に浮上した。お見事、フィデオ。

 
キーワード:総合力 
エムバペ、ネイマール、カバーニを欠いていたパリ攻撃陣だが、前線の破壊力が不足することは全く無し! 過去2大会のUEFAチャンピオンズリーグでグループステージ最多得点(2017-18シーズンは25点、2018-19シーズンは17点)を記録したのに続いて、パリ・サン=ジェルマンは今年もまた堂々たるスタートを切った。

今後の予定: 
次はリーグアンの戦いに集中。日曜日にもリヨンでのアウェイゲームという大きな試練が待っている(第6節、21時キックオフ)。国内で最多の得点数を誇る2チーム(リヨン12点、パリ11点)の激突であり、非常に攻撃的な戦いとなりそうだ。いざ勝負!