「夢の劇場」のドラマチックな勝利!

パリ・サンジェルマンはアウェーで行われたUEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第5節で、マンチェスター・ユナイテッドを3-1で破った。

ライプツィヒ戦での勝利(1-0)から1週間、パリ・サンジェルマンはオールドトラフォードでマンチェスター・ユナイテッドとの大一番に臨んだ。この試合、トゥヘル監督は3トップにエムバペ、ネイマール、そしてキーンを起用する。

決意、激しさ、興奮。緊張が高まる水曜の夜の対決は、開始からこれらの要素に満ちていた。この試合でPSGは、フィジカル面・メンタル面において自分たちの限界を超えることが求められていた。そして、トーマス・トゥヘル監督率いるチームは、各局面で相手と激しくぶつかり合い、まさにそれを実践したのである。この戦術は、試合開始早々から効果を発揮し、ネイマールとの連携からエムバペがマンUのディフェンスを突破する。エムバペのシュートは相手にブロックされるが、山なりとなったこぼれ球をネイマールが対角線上にシュートを決め先制点を挙げる(0-16分)。

試合はより激しくなるが、厳しいプレッシャーの中PSGは球際でボールを相手に譲らない。しかし、昨季までパリでプレーしたお馴染みのエディンソン・カバーニ率いる相手の危険な攻撃に対して集中力を切らすことは許されない。そして、相手が試合をコントロールした時間帯に、マーカス・ラッシュフォードが放ったシュートがダニーロに当たりコースが変わってそのままゴールとなる(1-132分)。その後もチャンスはあったが両チーム得点は入らず前半を終える。

後半はPSGがボールを繋いでゲームを組み立てるのに対し、マンUはカウンターで攻める。アントニー・マルシャルが2回チャンスをつくるが、近距離からゴールを決めることができない(49分、57分)。一方エディンソン・カバーニのループシュートはバーに当たってゴールとはならず。PSGはパスプレーからマルキーニョスがヘディングシュートを打つが、これもバーに当たってしまう(63分)。

勝ちを狙うPSGは、ミッチェル・バッカーがゴール前でシュートを打つが決まらない。そしてエリア内のこぼれ球をゴールに押し込んだのはキャプテンのマルキーニョスだった(1-267分)。累積警告によりフレッジが退場(70分)したことで、PSGは残り20分数的に優位となるが、ユナイテッドは最後まで攻撃の手を緩めない。しかしアディショナルタイムに自分で作ったチャンスからネイマールが駄目押しを決める(1-3901分)。

PSGはこの夢の劇場での勝利によりグループステージ首位となった。まだ決勝トーナメント進出は決まっていないが、PSGはこの貴重な勝利によって来週ホームで行われるイスタンブール・バシャクシェヒルとの最終戦を落ち着いて迎えることができる。