伝説の50の試合:トロア相手に8発!

PSG.FRはパリが50周年を迎えるにあたり、過去の歴史的な試合を振り返る。

ホームのニース戦で3対0で敗北してから数週間後、パリは借りを返すためにまたパルクに戻ってきた;9,380人の観客はトロア相手にどの様な試合が出来るかを期待していた。

この期待に応えるにはそれほどの時間はかからず、パリは8分で試合を決めることになった。ディフェンダーのラモン・エレディアからボールを受けたカルロス・ビアンチがシュートを放ち、トロアのキーパーのジャン=ルク・アルブレーが触ったもののゴールの中にボールが吸い込まれていった(1-0、5分)。そのわずか3分後、ジャン=マルク・ピロルジェがボールを拾い、そのまま前に運び、シュートを放ち2点目を奪った(2-0、8分)。これは彼のパリでの初ゴールで、435試合目での初ゴールはクラブ史上最長の記録となっている。

その後、フランソワ・ムペレが角度がキツイところから上の隅にシュート放ち、3点目を奪った(3-0、23分)。トロアは8年後にパリと契約するロベール・ジャックが1点を返すものの (3-1、35分)、前半終了間際にパリは3点差にまた差を開ける:ムスタファ・ダーレブがクロスを上げ、最後にボレーを放ったのは、そうもちろんビアンチだった(4-1、41分)

後半に入ってもパリの勢いが止まることはなかった。エリック・ルノーがダーレブのフリーキックからゴールネットを揺らし(5-1、49分)、トロアがチェク・ディアロのPKで差を縮めたものの(5-2、63分)、ホームチームの勢いは止まることを知らなかった。ビアンチのクロスから今度はムペレが決め(6-2、65分)、アルゼンチンの英雄ビアンチはレドン(7-2、74分)とムペレ(8-2、77分)からのそれぞれのアシストを両方ともゴールに沈めた。

ビアンチのリーグでの4得点はパリの選手としては初の快挙で、パリの当時の監督であったジャン=ミシェル・ラルケはその夜のことを「忘れられない夜」と表現した。

ニース戦での低いパフォーマンスをサポーターに指摘されていたビアンチは恨むことなく想いを述べた:「批判されることでパフォーマンスが上がるわけではないし、良いことではない。ただ、そういう時でもそれを受け入れて、いつか必ずリベンジすると自分に言い聞かせるんだ。それが今日だったんだよ。」

この得点の記録は2016年3月13日の9対0で勝った試合、なんとトロア戦まで破られることはなかった。

パリ・サン=ジェルマン – トロア:8-2(4-1)
1部 - 第12節 
1977年10月14日 - パルク・デ・プランス(パリ)
主審:M.バク
得点者:ビアンチ(5分、41分、74分、77分)、ピロルジェ(8分)、ムペレ(23分、65分)、ルノー(49分);ジャック(35分)、ディアロ(63分)
パリ・サン=ジェルマン:ベンスーサン – ロコリ、モラン、ピロルジェ、エレディア – ルノー(アダムス 67分)、F.ブリッソン、ダーレブ(ジュスティエ 67分)– ビアンチ、ムペレ、ルドン 監督:J.M.ラルケ
トロア:アルブレー – ジャック、ル・ラメール、マウ、ゾルゼット – サンチェス、ヴェルストラーテ、ヴァンドゥルリー、ディアロ(ロラン 70分)– フクス(ボルヌ 70分)、トタ 監督:R.セドラン