伝説の50の試合:FCSBとのクレイジーな夜!

パリ・サン=ジェルマンの 50周年を祝う今年、PSG.FRはヨーロッパでの伝説の50試合をピックアップする。今日はUEFAチャンピオンズリーグでのFCSBとの試合をピックアップ!

この1997-98シーズンのチャンピオンズリーグの対戦はクレイジーなものであった。ルーマニアでのファーストレグではパリが2対3で落としたが、最終的には退場となったローラン・フルニエをピッチに立たせたことで没収試合となり、0対3で試合を終えた。これは管理ミスであり、もし参入戦で敗退すれば7000万フランもの赤字になるという話しであった…。

ただ、パリは選手たちの大きな山を動かそうとするほどの強い決意に賭けて奇跡の逆転を信じた。判断が下されると同時にキャプテンであったライは自信を持って仲間たちを奮い立たせた:「俺らは歴史を作れる!とても強烈な勝利の香りを匂ってる!」

監督のリカルドは、超攻撃的な布陣を用意し、ライ、レオナルド、ギャヴァ、シモーネとモーリスの攻撃陣となった。パリに降り注いだ雨は、パリの布陣がルーマニアから来た敵から先制点取るためにはなんの影響を及ぼさなかった。開始たったの2分、フロリアン・モーリスがペナルティーエリア内で倒された。審判がパリにPKを与え、ライはプレッシャーの掛かる状況の中でも落ち着いてそれをゴールに沈めた(1-0、2分)。ルーマニアの戦士たちはパリのペースに完全に圧倒され、飲み込まれた。そして、パリはレオナルドのコーナーをニアポスト辺りでライがヘディングしリードを倍に広げた(2-0、23分)。

レオナルドは再び真ん中でマルコ・シモーネにボールを供給し、それをシモーネがトラップしゴールに流し込んだ(3-0、32分)。パリは試合開始30分でこの対決を振り出しに戻した。さらに4点目は素晴らしい連携から生まれた:ゴールライン付近でボールを持ったポール・ル・グエンがシモーネを見つける。それをヒールでレオナルドに渡し、レオナルドは中にいたモーリスにパスを出す。パリのストライカーを誰も捕まえることが出来ずにパリが4点目をゴールに打ち込み、パリが合計でリードする(4-0、41分)。

パリの勝利がほぼ確実になる中、ライがハットトリックを達成し止めを刺す。(5-0、56分)。FCSBは完全に終了した;パリはルーマニアからのゲストを相手に大逆転をし、チャンピオンズリーグのグループステージ進出を決めた。そして、大統領であったミシェル・ドニソはパルク・デ・プランスの民衆を賞賛した:「今晩は今までで一番ビッグなものであった!」

パリ・サン=ジェルマン 5-0 FCSB (前半:4-0)
UEFAチャンピオンズリーグ - 参入戦 - セカンドレグ
1997年8月27日水曜日 - パルク・デ・プランス(パリ)
主審:ヨル氏。
得点者:ライ PK2分、23分、56分、シモーネ 31分、モーリス 41分。
パリ・サン=ジェルマン:ルヴォー - アルジェリーノ、ル・グエン、ロシュ、ドミ - ヌゴッティ - ギャヴァ、ライ(C)、レオナルド - シモーネ、モーリス(ルロワ、76分)。監督: リカルド。
FCSB:リトリ - レーゲンカンフ、シシク、ラチタ、バチュ(チオコイウ、67分)、ミュー - ロタリュー(C)
- セルバン(ムントーヌ、71分)、ミラタル、ナギ(フリブ、33分)- ロス。監督:ストイチタ。