マルコ・ヴェッラッティ:「残りは90分間」

日曜日にリスボンで行われるチャンピオンズリーグ決勝のバイエルン・ミュンヘン戦を前に、パリ・サン=ジェルマンのMFマルコ・ヴェッラッティがチームホテルでメディア対応を行った。

負傷後の体の調子はどうですか?

「良くなってきている。チームと一緒に練習もできるようになった。負傷は大きな痛手だったけど、乗り越えなければならないものだった。日曜日の試合に向けて準備を整え、できる限り良い調子でいられるようにあらゆる手を尽くしたい。最終的な決断を下すのは監督だけど、23人のメンバーに入るためなら何でもやるつもりだ」

クラブの歴史上最も重要な試合のひとつを前にして、どんな気分ですか?

「信じられないような感覚だ。僕は8年間ここで過ごしてきて、厳しい時期もあったけど、それは当然のことだ。チャンピオンズリーグはいつもそういうものだからね。今季の僕らはここまで素晴らしい旅路を歩んできた。僕らのサッカーキャリアにとっても、クラブの歴史にとっても、これから待ち受けているのは最も重要な90分間だ。しっかり練習をして、試合に向けて良い準備をしなければならない。相手は素晴らしいチームだし、僕らと同じように勝ちたいという思いを抱いている。決勝にふさわしい勝負だ」

「難しい試合もあったけど、僕らは僕らの試合に勝ち続けてきた。トップレベルの試合ばかりだった。最後の最後に勝利をもぎ取ったアタランタ戦もそうだし、ライプツィヒ戦でも信じられないようなパフォーマンスを見せられた。素晴らしい勝ち方だった。僕らは自分たちの戦いぶりに満足している。目標ははっきりしている。最後まで戦い抜いて、自分たちの持っているものを全て出し切ることだ。クラブにとって歴史的な瞬間だし、僕らにとってもそうだ。ほとんどの選手はチャンピオンズリーグの決勝で戦ったことがない。みんな思いは同じだ」

相手のバイエルン・ミュンヘンについてはどう思いますか?

「バイエルンの試合はみんなで一緒に観た。守備も中盤も攻撃もすごく強力なチームで、フィジカルも本当に強く、クオリティーの高い選手たちがいる。バイエルンにはここにいる資格がある。彼らも長い道のりを進んできた。こういう試合を戦い慣れているチームだし、相手にどう合わせるべきかも分かっている。彼らはいつも相手を上回る戦いをすることに成功してきたチームだ。そういう意味で、決勝を戦うのにふさわしい2チームの激突だと思う。日曜日は素晴らしい試合になるはずだ。チャンピオンズリーグ決勝だから当然のことだし、相手はバイエルンという偉大なチームだ。すごく堅固なチームで、これまでにも何度か優勝しているし、どうすれば決勝へ進めるかを分かっている。そういうチームと戦えることを嬉しく思うよ」

長年の努力が報われたという思いでしょうか?

「努力していれば報われる日は来る。僕自身もファンも厳しい時を経験してきたけど、それもチームが乗り越えなければならない過程の一部だったんだと思う。チャンピオンズリーグで優勝したいと思っているチームはひとつだけじゃない。毎回5チームか6チームくらいは優勝候補がいるし、だからこそ決勝にたどり着くのは難しい。ここまで来ることができたのは素晴らしいけど、記憶に残るためには勝たなければならない。残りがあと90分間だということは分かっている。ここで足を止めたくはない。最終的にはトロフィーを手にしたチームだけが記憶に残るものだからね」