苦しいファーストレグ

グループリーグを突破してから2ヶ月以上が経ち、火曜日のボルシア・ドルトムントとの試合でパリはようやくチャンピオンズリーグを再開させた。そして、リュシアン・ファーヴルのチームに打ち勝つためにトーマス・トゥヘルは4-3-3のフォーメーションで試合に臨んだ。

試合開始直後からブンデスリーガのチームが試合の雰囲気を持っていった:凄まじい強度、連続的なプレッシャー、素早いカウンターは試合の名前になるくらい象徴的なものであった。最初のチャンスはネイマールのフリーキック(9分)ではあったものの、ドイツの強豪はパリのディフェンスを脅かし続けた。生き生きとしていたジェイドン・サンチョがすべてを試みた:惜しくも外れたシュート(14分)とケイラー・ナバスに仕事をさせる2度のチャンスもあった(23分、27分)。その数分後、ノルウェーの若き英雄アーリング・ハーランドが左足で強烈なシュートを放つが僅かに枠から外れた(34分)。 とてつもないプレッシャーとスペースが全くない中、トーマス・トゥヘルのチームはただBVBの攻撃に抵抗するだけであった。

後半に入っても強度が落ちることはなかった。最初のチャンスはホーム側で、ハキミが右サイドを切り裂いたがケイラーが厳然とクリアした(48分)。その直後には、ペナルティエリア内でハーランドがチャンスを得たが、それからチームを救ったのはマルコ・ヴェッラッティであった(50分)。ピッチの片方からもう片方へと試合は目まぐるしく動き続けた。

とても鍛錬強いボルシアのディフェンスを破るのは赤と青の戦士たちにとってとても難しいことであった。彼らのディフェンスを破るためにトーマス・トゥヘルのチームはもっと単純な形でのプレーを選択することにした。キリアン・エムバペは相手陣地の深い位置でハーフボレーを放ったがビュルキに止められ(65分)、そのあとのパリの素晴らしいコンビネーションから生まれたキリアンのシュートをビュルキがまた止めた(66分)。ドルトムントはすぐさま反撃し、近い距離からのハーランドのシュートで先制をする(1-0、69分)。本当の試合はここから始まり、パリはキリアンとネイマールのコンビネーションで相手ゴールに襲いかかった。そして、エムバペからのパスをネイマールが流し込み同点弾を挙げた(1-1、75分)。ただその数分後、ハーランドが今度はボックスの外から強烈なシュートを放ち、勝ち越しに成功する(1-2、77分)

両チームはその後も正面衝突を繰り返した。ネイマールのボックス外からの左足のシュートはポストに嫌われる(80分)。パリジャンたちは最後の最後まで攻め続け、チアゴ・シウヴァのヘディング(92分)やマルキーニョスのロングレンジのシュート(93分)などがあったが、どちらも運が悪かった。

激しい試合が終わり、パリは11月2日以来の敗北を喫したが、アウェイゴールはしっかりと取ることができた。アグリゲートのゴールが大事となってくるチャンピオンズリーグのセカンドレグを、3月11日にホームのパルク・デ・プランスで戦うことになる。