フラッシュバック:前半戦

2019/2020シーズンのトップチームの輝かしい前半戦を振り返ってみよう。

2019/20シーズンはレアンドロが6年ぶりにクラブに帰ってくるという嬉しい出来事から始まった。彼の復帰とともに、マルシン・ブルカ、ミッチェル・バッカー、アンデル・エレーラ、イドリッサ・ゲイェ、アブドゥ・ディアロ、パブロ・サラビア、セルヒオ・リコ、ケイラー・ナバスとマウロ・イカルディという新しい戦力も加わった。彼らはすぐにチームに馴染み、すぐ中国へとプレシーズンのツアーに出た。アジアツアーはディナモ・ドレスデンに6対1で勝利するというところから始まり、トロフェ・デ・シャンピオンではレンヌに2対1で勝利した。

トーマス・トゥヘルのチームがリーグ・アンでスタートを切ったのは3対0でニーム・オリンピックに勝利したときであった。ケイラー・ナバスは、リヨンの時と同じようにネイマールが試合を決め1対0で勝利したストラスブール戦でデビューを果たした。4対0で勝利したトゥールーズ戦で同じくらい輝かしいデビューを果たしたのはイドリッサ・ゲイェであった。パリは4節目から1位の座をキープしており、ランス、レンヌとディジョン戦以外15試合はすべて勝利している。

2位のマルセイユとの勝ち点差を見ても、前半戦の内容がわかり、攻撃と守備においてもリーグの1位であった。ただそれ以上に、チームのパフォーマンスは集団と個人両側面において特別であった。

チアゴ・シウヴァを見てみよう:リーグ・アンではボールを失った回数より、奪った回数の方が27回も多く(65回と92回)大陸の誰よりも良い結果となっている。また、ヨーロッパの5大リーグで一番多くのパスを成功している選手である。

フランスでのスタッツだけが良かったわけではない:パリはUEFAチャンピオンズリーグを3対0のレアル・マドリード戦から始め、グループリーグを無敗で進んだ。

戦術の面でも、伝統的な4-3-3にひねりを加え4-4-2にしたことで、攻撃陣の新たな可能性を見ることができた。

「フォワードはみんな良いよ。監督が様々な戦い方をするための様々な選択肢という点が目立っているね。これがあることで相手にも読まれにくくなるし、途中からも高い質の選手が出てくるようであればもっと相手の脅威になるであろう。」とパブロ・サラビアはマルカ紙に語った。

ネイマールとキリアン・エムバペのコンビは12月4日に2対0で勝利したナント戦で今シーズン初めてコンビを組んで以降、ようやく現れ始めた。この1ヶ月で彼らの間で13点もの点数を生み出している。

12月は22点を挙げ、今シーズン一番の記録で終えた。

新加入選手は持続的な活躍を見せた。イドリッサ・ゲイェ 、アブドゥ・ディアロ、アンデル・エレーラとパブロ・サラビアは全員良くやっていたし、ピッチの端っこ同士ではではもう2人の選手が素晴らしい活躍を見せていた。

マウロ・イカルディが18試合で14ゴール3アシストを記録。彼は18タッチに1点を決めていることになり、ヨーロッパの5大リーグの誰よりも良い成績となった。ケイラー・ナバスはリーグ戦で1試合に0.5失点しかしておらず、すべての大会を合わせて12回ものクリーンシートを記録している。

他にも良い思い出がある。スタンディング・オベーションで包まれたカバーニのPKやエムバぺがピッチの真ん中でサインに応えたり。アディル・アウシシュやタンギ・クアシがデビューを果たす中、アンヘル・ディ・マリアが4アシストを記録したクラブ・ブルージュ戦など。

トロフェ・デ・シャンピオン、リーグ・アン首位、チャンピオンズリーググループAを1位突破、クープ・ドゥ・ラ・リーグで準々決勝進出とパリはあらゆる大会で順調な戦績を収めている。

「今シーズンの前半戦を振り返るのはとても難しいよ」とトゥヘルが話した。「でも、いまはうまく行っていて、前進できていると思うよ。グループリーグで凄まじい結果を残して、リーグでは首位、チームでは良い競争ができており、良いメンバーが揃っている。このチームは魔法を奏でないといけないオーケストラみたいだね。だから最近の試合では選手の間で何かが生まれてきているように感じているから満足しているんだよ。」