トーマス・トゥヘル:「チーム一体となって戦える感覚がある」

チャンピオンズリーグ準々決勝に向けたファロのトレーニングキャンプ地から、パリ・サン=ジェルマン指揮官がチームの印象をPSG TVに語った。


UEFAチャンピオンズリーグのファイナル8が行われるリスボンへと乗り込む前に、PSGはポルトガル南部で3日間のトレーニングキャンプを行う。トーマス・トゥヘル監督は、水曜夜に行われる準々決勝でアタランタを打ち破るという明確な目標に全ての意識を集中させている。
準決勝へのチケットを争う試合は一発勝負。前代未聞の大会方式により、監督のプランに変化はあるのだろうか? PSG TVにその考えを語ってくれた。


「試合中には、たとえば選手交代のやり方などで、違ってくる部分もあるかもしれない。2ndレグはないと分かっているからだ。状況を修正できるチャンスはない。ホームのサポーターの前で勝てるという自信を持ってアウェイでの引き分けに満足する、というようなわけにはいかない。今は状況が違うが、フランス国内で2つの決勝戦を戦ったことで準備はできている。延長戦やPK戦にもつれ込んだ試合も戦ったので良い準備になった。だが基本は変わらない。他の試合と同じように準備を整えて試合に臨む。私にとってはプレゼントのようなものだ。8強に残って、準々決勝で戦えるのだからね。一体となって戦えば我々は非常に強いチームだ。今季はすでに4つのタイトルを獲得してきたし、私自身もパリ・サン=ジェルマンの監督でいられることを本当に嬉しく思っている。幸運なことだ」

攻撃の破壊力を称賛されるパリ・サン=ジェルマンだが、今季のチャンピオンズリーグで最小失点を誇るチームでもある。成功の秘訣はどこにあるのだろうか。
「良い質問だ。だかその質問への答えが分かっているとしても、もちろん明かすつもりはないがね。 ケイロル・ナバスの経験と性格はひとつのキーポイントかもしれない。彼はきわめて冷静であり、この大会でも豊富な経験を積んできた選手だ」

「それ以外に大事なのは、チームが一体となって戦えるという感覚があることだ。攻撃を仕掛ける時、派手なプレーを見せる時だけでなく、選手たちは苦しい時にも協力し、相手がボールを持っている時も団結して戦い続けている。それが重要だ。このチームはクオリティーの高い選手が多く、攻撃への強い意欲を持った選手たちが何人もいる。だが常にうまくバランスを取っていかなければならない。今季は守備面でも確かなパフォーマンスを見せられているのを嬉しく思っているし、このまま続けていきたい」

「良い守備をすることは非常に重要になるだろう。アタランタは完全に独特なスタイルを持ったチームだ。攻撃志向であり、全員が前に出てくる力を持っている。FWが常に前線でボールを追いかけてくる」