アタランタ対PSGについて知っておくべき全てのこと

UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝のパリ・サン=ジェルマン対アタランタ戦は、リスボンのエスタディオ・ド・スポルト・リスボン・ベンフィカを舞台に8月12日午後9時(日本時間13日午前4時)キックオフ。試合に向けて知っておくべき全てを予習しておこう。

過去の歴史…

アタランタとパリ・サン=ジェルマンは初対戦! 両チームは過去に公式戦でもフレンドリーマッチでも対戦したことはなく、リスボンの大舞台で初顔合わせとなる。

過去に両クラブでプレーした経験を持つ選手はわずか2人。DFブカリー・ドラメとマリオ・ジェペスだ。

水曜日の試合はパリ・サン=ジェルマンにとってUEFAチャンピオンズリーグで通算113戦目の試合となる。これまでの戦績は61勝22分け29敗。

また、欧州カップの試合は通算225試合目 *(117勝52分け54敗)。ボルシア・ドルトムントを破った前回の試合(2-0)でオリンピック・マルセイユの試合数を上回った。

試合の持つ意味…

今季トロフェ・デ・シャンピオン、リーグ・アン、クープ・ドゥ・フランス、クープ・ドゥ・ラ・リーグで優勝を飾ったパリ・サン=ジェルマンは、歴史的な5冠達成のチャンスを残している。今季の全タイトル獲得の可能性を残しているクラブはパリのみ。バイエルン・ミュンヘンはブンデスリーガとドイツ国内カップで優勝を飾ったが、シーズンの最初に行われたドイツ・スーパーカップでは敗れていた(2019年8月3日、ボルシア・ドルトムントに0-2)。
パリが欧州の大会の準々決勝で戦うのは12試合目。これまでの通算成績はほぼ五分五分(5勝6敗)。

パリ・サン=ジェルマンが欧州の舞台でイタリア勢と対戦するのはアタランタが5チーム目。過去にはユベントス(8試合)、ナポリ(4試合)、ミラン(4試合)、パルマ(2試合)と対戦した。公式戦18試合でこれまでの戦績は2勝7分け9敗となっている。

PSGはUEFAチャンピオンズリーグで27試合連続得点という記録を継続中。2016年4月12日のマンチェスター・シティ戦に0-1で敗れて以来、全ての試合で少なくとも1得点を挙げている。

勝利への鍵…

今季の欧州の試合ではパリ・サン=ジェルマンは守備面で驚異的な記録を残しており、これまでわずか4失点。UEFAチャンピオンズリーグに勝ち残っているチームの中で最小失点であり、バルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・シティ(各6失点)を下回っている。

攻撃面では、ネイマールがPSGの大きな脅威となりそうだ。ブラジル代表FWはPSGで出場した欧州の試合で3試合連続ゴール中。グループステージ最終節のガラタサライ戦(5-0)と、ラウンド16のボルシア・ドルトムントとの2試合(1-2、2-0)でいずれもゴールを挙げた。

パリ・サン=ジェルマンはまた、DFフアン・ベルナトをストライカーとして頼りにすることもできそうだ。過去2シーズンに出場したUEFAチャンピオンズリーグの15試合でこのスペイン人DFは4得点を挙げている。対象的に、リーグ・アンでは2018年にパリに来て以来1得点しか記録しておらず、公式戦通算5得点のうち4得点がUCLでのものだ。

また、パリにとっては欧州大会通算400ゴールの大台に迫るチャンスでもある。現時点でパリ・サン=ジェルマンは396ゴールを記録している(UEFAチャンピオンズリーグで225点、カップ・ウィナーズ・カップで66点、UEFAカップ/UEFAヨーロッパリーグで103点、スーパーカップで2点)。

 

* 各数字はスーパーカップを含むがインタートトカップは含まない