絞り機を通って

ディジョンで凄まじいクープ・ドゥ・フランスの試合(6対1)を戦った3日後、パリジャンたちはリーグ・アン第25節を戦うためにピカルディーへ向かった。伝統的な4-4-2だが、イカルディとカバーニの2トップなどメンバーを変えて望んだトーマス・トゥヘルのチームは、最終的に引き分け(4対4)で終わり、様々な局面を戦った試合となった。

アミアンの選手たちは、スタッド・ドゥ・ラ・リコルヌの雰囲気に乗せられ、出鼻から高いインテンシティーでパリジャンたちを焦らせた。そして最初のチャンスを見事ものにすることになった。セール・ギラシが中盤でボールを奪い返し、ガエル・カクタからのボールを受けたギラシがケイラー・ナバスのゴールに流し込んだ(1-0、5分)

都の男たちはホームチームの勢いに非常に驚き、ガートナーのゴールに反撃に出た。エディンソン・カバーニのバックヒールのシュート(7分)、アンヘル・ディ・マリアのハーフボレー(12分)とカバーニのロブシュート(19分)はすべてゴールには繋がらなかった。

アミアンはひたすらに自分たちのリズムで試合を運び、ギラシの連続のチャンスなどもあった(23分、24分)。彼らの積極的な姿勢はしっかりと結果へと繋がり、カクタがその日の2点目を決めると(2-0、29分)、フォッセニ・ディアバテが3点目を奪った(3-0、40分)。しかし、ハーフタイム直前、フォアポストでフリーになったアンデル・エレーラがボレーを決め、差を縮めてハーフタイムに入ることになった(3-1、45分)

後半開始からは、トーマス・トゥヘルのチームは輝かしいスタートを切った。エディンソン・カバーニのヘディングシュートが早速ガートナーに仕事をさせる(50分)。そして、試合が1時間ほど経った時に、ユリアン・ドラクスラーのコーナーから得点を挙げたのはタンギ・クアシであった(3-2、59分)。さらにその勢いは増し、またもやタンギ・クアシがコーナーから点を奪うことに成功した(3-3、65分)。若き男の2得点でこの試合振り出しに戻すことができた!

トーマス・トゥヘルはマルコ・ヴェッラッティ、マルキーニョスとフアン・ベルナトをピッチに送り出し、パリジャンたちは引き続き反撃を試みた。そして、その変化が功を奏したのか、スペイン人の左バックからのクロスをマウロ・イカルディが流し込んだ(3-4、73分)。だが、パリが試合を落ち着かせるかと思った時に、ギラシがその日2点目を流し込み、試合を同点へと持っていった(4-4、91分)

パリジャンは絞り機の中のような展開を通り抜けたが、試合を落とすことなくピカルディーをあとにすることができた。これでトーマス・トゥヘルのチームは手強いアウェイでのUEFAチャンピオンズリーグのドルトムント戦に集中することができる。