マルセイユ相手に引き分けに持ち込む

非常にオープンな展開となったクラシコだが、勝者はいなかった。パリ・サン=ジェルマンは、リーグ1第11節のマルセイユ戦を引き分け(0-0)を引き分けで終えた。この試合を振り返ってみよう。

全世界に放送された対戦カード、夢のようなスターティングメンバー達、そして敵地での試合......リーグ1の第11節を締めくくるのは、熱きクラシックだった。勝ち点ではほぼ完璧なシーズンスタートを切ったレ・パリジャンは、首位の座をさらに強固なものにしようという強い意志を持って、ライバルとの対戦に臨んだ。マウリシオ・ポチェッティーノ監督は、ネイマール、アンヘル・ディ・マリア、メッシ、エムバペという強力な攻撃陣を起用した。

緊張感ある雰囲気の中、ピッチ上の22人の役者たちはすぐに状況を把握した。リーグのトップでの戦いは、肉体的にも戦術的にも素晴らしい光景となるだろう。開始と共にすぐに力関係が明らかになった。前半はPSGが試合を支配することになった。ネイマールが先制したかと思いきや、ルアン・ペレスがクロスを送る前に、オフサイドの判定を受けてしまった。(15分)
そして、レ・マルセイエの反撃もすぐだった。ミリクがネットを揺らしたがこのゴールもオフサイドの判定だった。(20分)

スコアが0-0に戻ると、マウリシオ・ポチェッティーノ監督率いるPSGは再び攻撃に出た。メッシのヘディングシュート(26分)、エムバペやネイマールのシュートがGKに阻まれる(31分)など、絶好のチャンスに恵まれていた。そして、ドラマが始まった。マルコ・ヴェッラッティが負傷退場し、アクラフ・ハキミが退場処分を受けたのだ。その後、30分以上にわたってホームチームの猛攻にさらされたため、細心の注意と極度の精神力が必要となったのだ。

攻撃プランの見直しを余儀なくされたPSGは、サンパオリ監督のチームに脅威を与えることが出来なかった。しかしベラッティ、ハキミ、ディ・マリアの3人を欠き、数的不利にもかかわらず、ホームチームに得点も許さなかった。

最後の15分でいくつかのチャンスがあったものの、最後のホイッスルが鳴るまで、ライバル同士が決定機を打ち消しあった試合だった。リーグ1の第11節を終えて、パリは今晩の対戦相手との勝ち点差を10に広げ、リーグの首位を維持している。