進化し続けるマルコ・ヴェッラッティ
今季も素晴らしい1年を過ごしたヴェッラッティの活躍を振り返ってみよう。
「好きな選手?一番好きな選手と一緒にプレーしているよ。ヴェッラッティだ。彼からボールを奪うのはムリだね。どんな状況でも絶対に切り抜けてしまうんだ」
パレデスは隔離期間中のインタビューでそう話していた。
レアル・マドリードとのホームゲームではゲイェとの中盤コンビで輝きを放ち、スペインの強豪を3-0で粉砕する戦いを助けた。
マルセイユに4-0の勝利を収めたリーグ・アンの試合や、サンテティエンヌを6-1で粉砕したクープ・ドゥ・ラ・リーグの試合でもヴェッラッティは中盤を制圧していた。
ボルドーとの激戦を4-3で制したリーグ第26節の一戦では最多タッチ(142回)、最多パス成功数(99本)、最多タックル(6回)などを記録。
ホームゲーム通算100試合に到達しながら敗戦はわずか1回(81勝18分け1敗)。これはリーグ50年ぶりの記録となった。唯一の敗戦は加入1年目の2012年まで遡る。
「ヴェッラッティは人間的にも選手としてもとんでもない。一緒にプレーした中でも最高の選手の一人だ。いつも笑顔を絶やすこともない」とネイマールも語る。
今季のヴェッラッティはリーグ・アン通算200試合出場、PSGでの公式戦300試合出場も達成。27歳にしてクラブ歴代6位の出場数となった。
パス数1710本、パス成功数1581本という数字は今季もリーグ・アン最多。チャンピオンズリーグでも大会3位のパス数を記録している。
リーグ・アンでの優勝回数はチアゴ・シウヴァと並んでリーグ史上最多タイとなった。フランスサッカーの歴史の中でも2人の優勝回数を上回る選手はいない。