「自信を失ってはならない」

中国のPSGファンクラブの会長であるセヴァーグ氏は、新型ウィルスの影響を受ける中でどのように彼自身と彼のパリファン仲間がうまくウィルスに対抗していっているかを語った。

新型コロナウィルスが世界中に広まる中、最初にウィルスが見つかった中国に住むセヴァーグ氏は、ウィルスの感染拡大のピーク時やそれ以降をどのようにして乗り越えてきたかを語った。「中国では、今世界で広がっている状況よりだいぶ前にこの状況が広まった。我々が一番最初に罹った国だ。海外駐在者からすれば、最初はあまり状況も把握できていなかったし、特に武漢の中心で何が起きているのかはもっての外であった。そしてそれがウィルスだとわかり、何年もここに住んでいる僕らは落ち着いて行動することにした。このウィルスと戦うために全員が家で安静にしていたね。今では学校以外のすべては普通に動いている。全員がいつも通りの生活に戻ろうとしているよ。」

サッカーを観ることが出来ない状況の中でも、セヴァーグ氏とその仲間たちはパリ・サン=ジェルマンに対する愛情で強く繋がり、この状況を乗り越えることが出来たという。「ファンクラブとしては、サッカーが全て休止となってしまったのは悲しい。私としては、家で家族と時間を過ごすことが出来た。指示にしっかりと従い、規則を尊重していた。惨劇が続いてはいるが、ファンクラブの会員はソーシャルメディアを通して繋がりあっていて、我々は共通の話題を共有しあっている。これらすべてが我々の繋がりを強くし、アイデアを交換する時間を増やしてくれた。思い出をともにすることも引き続き行なっている。会長としては、パリ・サン=ジェルマンのビジョンを広めることとクラブが新しいファンを獲得することができるということが目標だ。クラブの素晴らしい思い出を観ながら再び歴史を感じて共有しているんだ。」


この特別な時間でもファンの目的は変わっていない:クラブのためにできるだけ多くのタイトルを獲ることだ。そしてサポーターはすでにパリのドルトムント戦での勝利を祝っている。「みんなが待ち望んでいた試合であった。選手たちはピッチ上でしっかりと仕事をしてくれた。そしてサポーターとしていつでもチームのことを誇りに思う。良い時でも悪い時でも常にチームを後ろで支える。今回の勝利は全員で上海に集まって応援した。香港にも集まっている人たちがいた。我々にとって祝福すべき瞬間であり、素晴らしい瞬間であった。世界が休止している中でも我々の目標は変わることはなかった。私たちは健在でありパリ・サン=ジェルマンのことを誇りに思う。そして例年通り、どんな小さなタイトルも獲得していかなければならない。ドルトムントとの試合は特別な雰囲気、そしてプレッシャーの掛かる中で勝たなければならなかった。ヨーロッパに僕らのことを期待しなければならないということを証明できた。僕らが自信を持つための良い試合だったね。」

この悲劇に立ち向かう中、セヴァーグ氏は最後にメッセージを残した:「我々は自信を失ってはならないし、家にいるべきである。これしかウィルスに勝つ方法がない。法に従い、政府のお願いや指示にも従わなければならない。それが先に進むための一番の近道だ。そしてPSGをサポートし続けよう!」