ニューヨークのPSGファンクラブがパリを特別訪問

パリ・サンジェルマンのニューヨーク公式ファンクラブが大西洋を越え、パルク・デ・プランスでのホームゲームを訪問。その様子をお届けする。

 

トリビューン・パリの下、赤と青のスカーフやフラッグに身を包んだサポーターグループが、観客席下の通路とピッチサイドを繋ぐドアを通過するゴーサインが出されるのを待ち構えていた。その時パリ・サンジェルマンの選手たちは、2018年最終戦のナント戦に向けたウォーミングアップを行っている真っ最中だった。チャントの声が高まる中、PSGファンクラブ・ニューヨークのメンバーはスタジアムへと足を踏み入れる瞬間を待ちわびて期待を強めていた。ホームゲームがちょうどクリスマス休暇の時期と重なったこともあり、ニューヨークのPSGファンが“聖地巡礼”。3600マイルの距離から毎週情熱的にPSGを応援しているグループにとって、特別な年末となった。

2006年2月のある日、マンハッタン東部の国連本部ビルに程近いバーで、パリ・サンジェルマンがサンテティエンヌと2-2で引き分けた試合をテレビ観戦していた一団があった。米国で初のPSG公認ファンクラブが発足した記念すべき瞬間だった。以来100人以上の会員がクラブに加入し、PSGの試合を毎週追いかけてきた。新たな“ホーム”となったのは、エンパイアステートビルの長い影の中に収まるバー「レジェンズ」だった。

 

 

それからおよそ13年。PSGファンクラブ・ニューヨークの創設者であり会長のジュリアン・スタインは、ジャンルイジ・ブッフォンが試合に向けた最後の準備を終えようとする姿をほんの数フィートの位置から見守っていた。PSG TVのインタビューに答えたジュリアンは、パルク訪問の持つ意味について語ってくれた。

「スタートは2006年。今ここに来ている中にも、最初からのメンバーがたくさんいます。一緒にここでピッチに立つことができたのは本当に感動的な瞬間です。パルク・デ・プランスでビッグゲームを一緒に楽しみたいといつも言っていましたが、ついにそれが実現しました」

 

 

ビッグ・アップルのバーでPSGを応援する彼らの熱気は、パルクの観客席の熱狂的な雰囲気にも負けてはいない。心の底から声を張り上げ、太鼓を打ち鳴らし、スカーフやフラッグを振り上げる。彼らの多くはパルク・デ・プランスでPSGを応援しながら育ってきたファンであり、毎週1時間半にわたってその習慣を再現している。「私たちがやっているのはパリのサポーターと同じことです。試合の90分間歌い続けてチームをサポートしています。みんな一緒にパリに戻ったような気分で、子供の頃の記憶を取り戻しています。そういう瞬間を一緒に過ごすために私たちは集まっています」とジュリアンも語る。

ニューヨークで毎週生み出している情熱的な雰囲気について説明し、写真撮影も終えたあと、グループは観客席に上がってトリビューン・オートゥイユへ。PSGウルトラスの中に位置取り、チームが1-0の勝利を収めるまで休むことなく歌い続けた。“眠らない街”のファンは、決して歌うことをやめないファンでもあった。

PSGファンクラブについて詳しくは下記リンク先を参照:

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