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マウリシオ・ポチェッティーノ:「目標は常に勝つことだ」

インタビュー

パリ・サン=ジェルマンの監督がPSG TVの独占インタビューに応じ、シーズン前半戦を振り返るとともに、今後の課題について率直に語った。

監督、今シーズンの前半戦を振り返ってみていかがですか?

「今シーズンは大きなチャレンジだと思う。チーム内は大きな興奮に包まれていて、様々な重要なことが起こった。素晴らしいチームだし、チーム内すべてが機能していることを確認し、シーズンの重要な瞬間に選手たちの才能が表面化し、そしてパリ・サン=ジェルマンというチームにふさわしい結果を出すことが大きなチャレンジとなる。」

新しい選手をどのように受け入れていますか?

「それはおそらく最も難しいことだ。サッカーや哲学、トレーニングや方法論という点では、今ではどの監督もその準備はできていると思う。その秘訣は、シーズン当初にも言ったけど、選手一人ひとりがひとつのチーム、ひとつのアイデアの中にいると感じられること、そしてつながり、理解、一体感があり、全員がチームに参加し、大事な存在であると感じられることだ。それが、どんなシステム、戦術、ゲームプランよりも重要な課題だと思う。」

 

そのようなつながりをどのように作っていくのでしょうか?

「選手一人ひとりの問題もあるけど、お互いを知り、絆を深めるためには、時間がかかる。当然ながら、人間関係は強制できるものではなく、一定の時間が必要なんだ。このチームに入ってくる選手たちは皆、当たり前のことだけど、そういう時間が必要で、どれだけかかるかはそれぞれ異なる。シーズンが進むにつれて、連携はより良くなっていく。」

 

今シーズンのリーグ・アンのレベルはどうですか?

「難しいリーグだよ。これまでうまくやってきたと思う。簡単なリーグではないし、年々向上していて競争も激しくなっている。当然、パリはここ数年の成績からして、常に追われる立場であり、対戦するチームがモチベーションを高めるのは当たり前のことだと思う。その分、相手が守備を固め、スペースを与えてくれないから苦戦することもあるだろう。それは簡単なことではないけど、自分たちが今の順位にふさわしいということの裏返しなんだ。」

才能ある選手たちの力を最大限に引き出すためには、話し合いやコミュニケーションがとても重要だと感じているようですが...。

「自分たちサッカー選手も人間であり、サッカーにおいて感情的になるのは当然だと思う。感情は人生のあらゆる局面を支配するもので、それはサッカーにおいても同じなんだ。ファンは情熱という感情で動いているし、自分たちはサッカーが好きだからサッカーをする、それも自分の中に溢れる感情なんだ。サッカー選手を動かない、生気のないもののように扱うわけにはいかない。彼らは感じ、苦しみ、普通の人と同じような悩みを抱えているし、同時に、単にサッカーをするだけでなく、競争心を持ち、結果を出すことに責任を負っているんだ。だから、悲しい思いをしている選手に最善の方法で対処するためには、そのすべてを考慮しなければならない。自分の才能を表現するというのは本当に難しいことなんだ。サッカーが最優先ではない、あるいはある種の問題を抱えているサッカー選手は、ピッチ上で自分の才能を発揮できないことがある。だけど自分はいつも、他の誰に対しても同じように、選手に対しても相手がどの分野で能力を発揮したいのか、その才能を伸ばすために話をするんだ。自分たちは、監督であると同時に、友人であり、心理学者であり、親でもあるんだ。自分の子供のように選手のニーズに合わせている。」

残りのシーズンにはどのように臨みますか?

「いつも言っているように、今サッカー界はまったくもって不透明な状況に置かれている。毎日陽性者が出るという、このウイルスの難しい時代を生きているからだ。20人、15人、25人と、何人の選手が練習に参加できるかわからないし、日々適応していかなければならない。当然、ベストを尽くしたいと思っている。すべての分野で向上できることを願っているし、目標は常に勝つこと、参加している大会すべてでトップに立つことだと思っている。」